めぐみ

Exhibition, Installation, Planning

Private Work

2021

Client: WOW inc.

My Role: Planner, Art Director

酒の周りに在る[信仰=見えない存在]を感じさせるインスタレーション

「めぐみ」は、ビジュアルデザインスタジオWOWによる実験的プロジェクト「いのりのかたち」の1作品である。 企画とディレクションを担当した。

日本の「酒」は、酔うことで姿形の見えない神様とつながるものとして、祭事などでも用いられてきた。また、特に科学が発達していなかった頃には、酵母という目に見えない存在の力によって米が酒に変わることは神秘的だったため、酒は奇跡的な生産物であり、酒づくりはいまも常に信心深い姿勢で囲まれてる。酒の周りでは、私たちは常に目に見えない存在と共生しているのだ。

本作では、リサーチを通して出会った酒を取り囲むさまざまな生命や信仰を「かげ」として抽象的に描く。「かげ」という言葉は、光によって生まれる「影」という意味をもつ他、曖昧な姿形のことも指す。

本作は、鑑賞者とのインタラクションによって、展示された酒器から伸びる影が変化するインスタレーション作品。鑑賞者は影の変化を完全に目視することはできず、気配を通して存在を感じる体験になっている。

Client: WOW inc.

My Role: Planner, Art Director

めぐみ