酒粕に新たな価値を生み出す、クラフトジン。
産業廃棄物として処分される酒粕をリユースし、ジンを創ると共に循環経済を実現する世界初のプロジェクトが始動。ブランドに関わる全てのデザインを担当した。
ふんだんに使われたボタニカルを華やかにあしらうのではなく、「LAST」というプロダクトがもつ社会に対して誠実な姿勢を、表現のうえで大切にした。
Client: The Ethical Spirits &Co
My Role: Art Director, Designer, Illustrator
ロゴは、日本酒の製造から酒粕が作られる「循環」をテーマとし、繋がり、絞られているような形をイメージした。DryGinの主要生産国であるイギリスをインスパイアし、イギリスの書体Baskervilleを骨格に文字を成形。
ボトルデザインでは、メインのフレーバーである生姜のみを、一輪挿しのようなイメージで凛と中央に立たせた。また、ラベルの用紙には、酒粕の再利用をするプロダクトにあわせて、酒粕のテクスチャを刷った再生紙を用いている。
香水のような雰囲気を出し、酒粕から続く命を表現するために、瓶の反射や木漏れ日といったような光が際立つようなカットを目指した。
ボトルのイラストに合わせ、6種類のボタニカルもスケッチ風のイラストを制作。
ビジュアルと合わせて光を感じさせるギミックを入れた。トップビジュアルは木漏れ日が落ちるような写真を重ね、コンテンツ内の金色の部分は、ジャイロセンサーやマウスの位置によって反射して光るようになっている。